
ここでは床ずれの症状について、詳しく説明していきます。
床ずれを起こした場合にはどのような症状が現れるのでしょうか?
床ずれの症状はその程度や進行度によってT〜W度と段階ごとに分けられます。T度が程度の浅い初期の段階で、U度V度と進むにつれて症状が重い状態になり、W度は最もひどく深刻な状態を指します。
以下にそれぞれ説明していきます。
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【T度】

褥瘡の初期段階。最初は皮膚の最も浅い表皮の部分にのみ障害が現れ、発赤や少しただれたような糜爛(びらん)が見られます。
【U度】

褥瘡がさらに進行した段階。皮膚の中層である真皮にまで障害が及んだ状態で、皮膚潰瘍や欠損が見られます。水疱(水ぶくれ)が現れることもあり、細菌感染を起こしやすくなります。
【V度】

褥瘡がかなり進行した段階。皮膚の最下層である皮下組織にまで障害が及んだ状態で、皮膚潰瘍や欠損が皮下脂肪まで達しています。うみが出ている場合は感染症を起こした疑いもあります。
【W度】

褥瘡の最終段階。傷口は相当深くなり筋肉や骨にまで障害が及んだ状態で、見た目にも骨が露出して見えるほど進行しています。進行した虫歯のように骨が壊死(腐骨)して黒ずんでしまうこともあります。重篤な
合併症を引き起こすこともあり、非常に危険な状態です。
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